Linux での LaTeX 環境について で述べたように、以下に述べる方法よりも簡単にLaTeXをインストールする 方法はあります。ですので、基本的にはパッケージシステムなどを用いてインス トールするのが無難かつ確実でしょう。
しかし、LaTeXで多書体環境を実現したいと考えるなど、さまざまな欲が出て きてしまうことは否めません。その場合は、「どのようにしてコンパイル・イン ストールしたか」がわかっていれば、かえってその欲を実現する早道になること があります。また、RPMなどでパッケージ化されたものよりも最新のLaTeX環境を 整えられることも大きな利点でしょう。
ということで、思いきって、ソースコードからLaTeXおよび関連するソフトを コンパイルすることにチャレンジしてみることにしましょう。
なお、ここではPlamo Linux 3.3を例に説明しています。
現在あまり文書を書いている時間がないので、有用な情報へのリンク先を示 すのみとします。奥村晴彦先生のwebページは、かなり有用なものといえそうで す。Plamo Linux 3.3でもこの通りにインストールすれば問題有りませんでした。
Linux での teTeX,pTeX,pLaTeX2e のインストール
xdvi については、前のリンク先の方法ではうまくいきません。(ただし、私 のBBSでの投稿へリンクが貼ってあります。)ここでは、「TeX Q & A」掲示 板に投稿した文書をそのままコピーして説明しようと思います。
まず,展開を行い、出てきたフォルダの中に移動します.
$ tar zxvf xdvik-22.40y.tar.gz
$ cd xdvik-22.40y
zcatコマンドでgz圧縮されたものを解凍し、そのままpatchコマンドに受け渡し, パッチを当てます.
$ zcat xdvik-22.40y1-j1.18.patch.gz | patch -p1
freetype2のヘッダがある場所をlocate ft2build.hなどのコマンドを実行し て調べ、CFLAGS=-I以下で 指定し、freetypeのライブラリがある場所をlocate libfreetype.soなどのコマ ンドを実行して 調べてLDFLAGS=-L以下で指定します.以上のように、envで環境変数CFLAGSとLDFLAGSを一時的に指定した 上でconfigureスクリプトを実行し、自分の環境にあったMakefileを生成させます. なお,configureのオプションでは--with-vflib=vf2ft と指定し、 FreeType 対応にしています。
$ env CFLAGS=-I/usr/X11R6/include/freetype2 LDFLAGS=-L/usr/X11R6/lib ./configure --prefix=/usr/local/teTeX --disable-multiplatform --with-vflib=vf2ft
xdviのソースコードをコンパイルし、コンピュータが直接実行可能な機械語(バイナリ) にしてあげます.
$ make
あとはroot権限でインストールします.次の cd をすれば texmf.cnf が上書きされない のだそうです.
# cd texk/xdvik
# make install
あとは,/usr/local/teTeX/share/texmf/xdvi/vfontmapでTFM名とTrueTypeフォントを 対応づけてあげます.jsarticleを用いる場合はたとえばつぎのように書きます. (jisには明朝体を,jisgにはゴシック体を指定しておきます.-vのつくやつは 縦書きのtfm名です.)
jis /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/kochi-mincho.ttf
jisg /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/kochi-gothic.ttf
jis-v /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/kochi-mincho.ttf
jisg-v /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/kochi-gothic.ttf
以上で、日本語表示可能なxdviの出来上がりです.