はじめに

「ワープロユーザーのためのLaTeX入門」へようこそおいでくださいました。ここでは簡単に本サイトの特徴・スタンスについて述べたいと思います。

このサイトは文字通り、Wordなどのワープロソフトしか使ったことのない方でLaTeXに興味を持った方のためのものです。ワープロソフトとの共通点・共通機能をとっかかりにしてLaTeXを学ぶというスタンスで、無理なくワープロからLaTeXへの移行を支援することの出来るような解説をしております。解説の範囲は、ごく基本的な操作方法と、書籍や他のサイトでまとまった情報の得られにくい類のLaTeXの応用方法、そしてLaTeXをカンタンに扱うための工夫についてです。

「ワープロユーザー以外には使えない解説をどうして書くのか」と思うかもしれません。しかし、最近は小中学生でもワープロソフトを使う時代です。そもそも、ここに来るような方はワープロソフトを使ったことのある方がほとんどでしょう。したがって、従来の解説書のように、マークアップ言語としての特徴など、LaTeXの本質に沿った解説はあえて避けました。パソコンの文書作成方法をまったく知らない方にLaTeXを一から教えるのならいざ知らず、既にワープロユーザーとなった皆さんにとって、このような解説は、ワープロソフトとLaTeXとのあまりのギャップについてカルチャーショックを覚え、操作法の習得を終えたときに「ワープロよりも不便だな」という印象のみを持たれかねないのです。

なお、ワープロユーザーといっても、ワープロソフトの操作法をちょっとかじった程度の知識で十分です。文字を太くする方法が分かればそれで立派なワープロユーザーです。

それともう1つ、このサイトでは基本的にフリーソフトのみを用いてできる範囲での解説をしております。たとえば、OTFパッケージについての解説はOpenTypeフォントを購入しなければ出来ませんので解説を避けていますし、PS→PDFの変換についての解説でも、Acrobatを購入して変換する方法については具体的な言及をせず、フリーソフトのみを用いての変換方法のみを取り上げています。ただし、代表的なワープロソフトであるMicrosoft Wordは多くのパソコンに既にインストールされていますので、それに付属しているフォント(HGフォント)を用いた解説は行っています。

わからないこと、本文におかしな点などありましたら私にメールをしていただければと思います。また、ここのスタンスでLaTeXについてのまとまった解説が欲しい場合・LaTeXおよびそれをラクに使うための周辺環境を手早くインストールしたい方・片手に持ちながらLaTeXで文書を作成したい方は、拙著『LaTeX組版ハンドブック』を立ち読みして、購入を検討していただければと思います。(ただし、「LaTeXをインストールできない」 というだけの方であれば、おそらく基本的なところでつまづいているだけですので、購入するまでもなくメールで質問していただければ対処できるかもしれません。)

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