『LaTeX組版ハンドブック』をご検討、あるいはお買い上げいただき、ありがとうございました。ここでは筆者自身による簡単な紹介をさせていただきたいと思います。
Microsoft Wordなどのユーザーの方が増え、文書作成ソフトとして、「ワード以外使ったことがない」と答える方も多くなりました。LaTeXに接する方の中にもそうした方が多いでしょう。
また、コマンドプロンプトの知識やフォルダ構造に関する知識を習得していない方も増えてまいりました。
本書はこのようなワープロユーザー、パソコン初心者の方々にとってLaTeXが使いやすいものであるよう、ワープロからLaTeXへの移行がスムーズに行えるような良き橋渡し役であることを目指しました。
具体的には、
といった特徴を備えています。
1は、ワープロユーザーがこれまでレイアウトを考えながら文書を作っていたことを考え、本書ではLaTeXでレイアウトを調整するところから説明していきます。そして文字を太字にするなどといった文字整形方法を経て、LaTeX特有の論理構造にまつわる命令の説明に入ります。LaTeXが論理とレイアウトを分離するマークアップ言語であることを考えると本質からは遠ざかりますが、ワープロユーザーがLaTeXに対して「カルチャーショック」を覚えないように心がけています。
2と3は、実際に店頭で立ち読みしてその効果のほどをご確認ください。
4は少し説明が必要です。インストールについては(インストーラが正常に機能すれば、)一切コマンドプロンプトなどを使わずにマウスクリックのみで最後までインストールを完了させることが出来ます。また、インストール時に押すべきボタンについても丁寧に解説しています。さらに、同時にインストールされる、LaTeXをマウスで扱えるようにしたEasyTeXというソフトを、一切設定することなく扱うことが出来ます。DVI・PDFファイルはもちろん、暗号化したPDFファイル、mendexによる索引作成までも、メニューからマウスで選んでいただくことで使うことが出来ます。本書のLaTeXの命令の説明でも、「EasyTeXでどう使うとラクに入力できるか」を終始念頭に置いた説明をしております。
もちろん、本書のスタンスから、次のような欠点も生まれます。
1については、既にLaTeXの本質にのっとった良い入門書が書籍・Webページを問わず数多くあります。一度無理のない形でLaTeXを学び、別の書籍やWebページの記述で再入門しても決して遅くはありません。
2については、本書のスタンスそのままに記述した『ワープロユーザーのためのLaTeX入門』で、応用的で最新のノウハウを学ぶことが出来ます。本書のCD-ROMから設定を変えずにインストールしたのであれば、他の関連ソフトについても本書の延長のような感覚でそのままインストールできますし、EasyTeXを用いた解説スタイルもそのままです。
本書の基礎を網羅した解説と、『ワープロユーザーのためのLaTeX入門』の最新で応用的な解説を用い、是非あなたの文書作成ライフにLaTeXをお役立てくださいませ。
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