角藤版 pTeX のダウンロード&インストール
     (Web2c 7.5.2の場合)

目次

1.なぜ「角藤版 pTeX 」か

pTeX とは、もともとアメリカやヨーロッパの文字(「1 バイト文字」というべきかもしれない・・・)を扱っていた LaTeX を、アスキーが日本語でもきれいな出力(組版)が出来るようにしたものです。これの Windows 版は、さまざまな方が配布なさっていますが、その中で私が使っている「角藤版」をこれからインストールしてみたいと思います。

なぜ「角藤版」かといいますと、更新が早いことからです。あとは、LaTeX の参考書として最も使われている「LaTeX2e 美文書作成入門」がこれを採用しているからといったところでしょうか。

また、市販のインストール・キットを入手する方法もありますが、値段が若干高いこと等から、ちょっとお薦めしません。書籍の「LaTeX2e 美文書作成入門」(奥村晴彦著、技術評論社)はインストーラ付きTeX&その関連ソフトの CD-ROMが丁寧な解説の本に付属して3000円程度で入手できますので、インストールが難しいという初心者は、そちらを利用するのが得策でしょう。

2.インストールの方法

では、さっそく 角藤版 pTeX をインストールしてみましょう。でも、その前に、インストールの方法によって、さまざまなメリット・デメリットの違いがあることに触れておかなければなりません。

インストールの方法については、大きく分けて4つの方法があります。

  1. 書籍付属の CD-ROM などからインストールする
  2. 角藤先生のサイトからダウンロード・インストールする。
  3. 上の二つの混合
  4. 阿部紀行さんの「TeXインストーラ3」を使う

まず、1の方法ですが、パソコンそのものに慣れない初心者や、インターネットに接続できない(もしくは通信費がかさむことがやりたくない)方にお薦めの方法です。ただし、角藤版 pTeX は頻繁に更新されますので、この方法だと多少古いものに甘んじる必要があるかもしれません。

次に、2の方法ですが、これは最新版を手に入れられる、という利点があります。ただし、この方法でのインストールは、初心者にはちょっと難しいかもしれません。(手順どおりにやれば、そんなには難しくないと思います。)初心者は4のほうがかえって安全だと思います。

3の方法は、最初に1の方法でインストールしておいて、後から角藤先生のサイトからダウンロードした最新のファイルと交換するという方法です。これなら、初心者でも何とか最新の角藤版 pTeX を持つことが出来るでしょう。ただし、Web2Cのバージョンが変わったときなどは、丸ごと交換する必要があり、この方法も万能とはいえません。

そして、4の方法ですが、これは最近登場した方法です。(ただし、登場してから十分検証するだけの時間が過ぎたと考えており、「正式版」という形での公開もされてますので、大丈夫でしょう。)パソコンが苦手だが、インストーラのために本を買いたくないという方などにお勧めです。もちろん面倒くさがりやな方にもお勧めです。(ちなみに私はこの4の方法を用いています。)超簡単な角藤版 pTeX + 関連ソフト(dviout for Windows, GhostScript, GSView)のダウンロード&インストールにて詳しく紹介していますので、そちらをご覧ください。

3.書籍付属の CD-ROM などからのインストール(初心者向け)

まず、どの本の付属 CD-ROM からインストールするかを考えてみましょう。実際、いくつかの本で LaTeX の CD-ROM を付けているのですが、この中で、角藤版pTeX を用いていて、ある程度値段も手ごろで、環境変数の設定などの不要な全自動インストーラもついているものとなると、奥村晴彦著「LaTeX2e 美文書作成入門」(技術評論社、2980 円くらい)か拙著「LaTeX組版ハンドブック」(翔泳社、2310円)あたりでしょうか。

前者、つまり奥村先生の本を選んだ場合のインストールは割と簡単です。角藤版 pTeX 、 dviout for Windows 、Ghostscript、WinShell(TeXが使いやすくなるエディタ)と、一気にインストールできます。

後者(私の本)はさらに簡単にインストールが行えます。こちらは角藤版 pTeX 、 dviout for Windows 、Ghostscript、EasyTeX(TeXが使いやすくなるエディタ)を一気にインストールする上に、特に設定をすることなくEasyTeXからTeX関連ソフトを起動することが可能です。TeXのみならず、パソコン操作および知識そのものに不安がある方や、少しでも面倒な設定作業を避けたい方はこちらもご検討ください。

(ただし、どちらも、環境によってはこの方法でインストールできないこともあるかもしれません。その場合は、角藤先生のサイトから pTeX 最新版をダウンロードするか、付属のCD-ROM内のファイルをコピーして、ダウンロード以外の手順を下の方法でインストールしなければなりません。)

インストールの方法については、本の指示に従ってください。

4.角藤先生のサイトからの pTeX 最新版ダウンロード・インストール

初心者の方でもいい経験になりますので、この方法でがんばってインストールしてみてください。

ダウンロード

まず、お断りしておきますが、書籍の自動インストーラ以外の方法であれば、 FTEX (TeX Forum) のインストールガイドが、最新で、網羅的な詳しい解説を行っています。私 のところでは、実際に試したものとしてはTeXのWindows Me・XP用の解説しか出 来ませんので、多くの方はFTEXの方へジャンプしたほうが良いかもしれません。 (ただし、ここでもそれなりの解説をしたつもりです。)

FTEX の解説で足りない場合、以下のページのインストール解説は非常に参考 になるでしょう。(PDFファイル)

大石さんの「WindowsユーザーのためのpLaTeXガイド」

ちなみに、Mac OS 9以前の方は FTEX のページ を、Mac OS Xの方は pTeX package for Mac OS X を参考にしてください。Linuxの方は 奥村先生のページ が詳しいです。(Linux MLD 6, Vine Linux 2.6, RedHat Linux 9では、インストールをし直すなどせずに、正常に日本語を扱えることを確認しています。RedHat Linux 9では、pxdviを使いましょう。xdviではうまくいきません。)

角藤版 pTeX は、複数のファイルから構成されています。(あるひとつのファイルをダウンロードして終わり、というわけではありません。)個人的にお薦めなのは、 角藤先生のサイト に書かれている「最小インストール」・「標準インストール」のすべてのファイル、そして「簡易インストーラ」(texinst752.zip)のダウンロードです。ファイルサイズは大きいので、ダウンロード時にかかる多少の費用は覚悟してください。(常時接続の方なら、そのあたりは大丈夫でしょう。)

では、実際に次の場所からダウンロードしてみてください。(角藤先生のサイトで、「最小インストール」、「標準インストール」にあたるファイル名をメモし、角藤先生のサイトが混み合うのを防止するために、その下のRing Serverからダウンロードしていきます。Ring Serverには数日程度のズレがあるかもしれませんが、ほぼまったく同じファイルが置かれていますので、ご安心ください。)

初心者用に、ダウンロードの手順を少しくどいくらいに説明します。初心者で無い方は、「texinst752.zipをC:\usr\localに、それ以外はC:\tmpにダウンロードしておく」と理解してください。(上以外のフォルダにダウンロードした場合は、後述するインストール説明で、フォルダを読み替えてください。なお、初心者にはお薦めしません。)

  1. 角藤先生のサイト に書かれている「最小インストール」・「標準インストール」のすべてのファイル、そして「簡易インストーラ」(texinst752.zip)の名前をメモする。(角藤先生のサイトとRing Serverのウィンドウを並べて比較し、ダウンロードしたほうが楽ではある。)
  2. Ring Server で、必要なファイルへのリンクをクリックする。
  3. そこで出てきた「ファイルのダウンロード」というウィンドウ(ダイアログボックス) で、「保存」をクリックする。
  4. そこで出てきた「名前を付けて保存」のウィンドウ(ダイアログボックス)で、下の「ファイル名」が適切であることを確認する。(Windows で「登録されているファイルの拡張子は表示しない」にチェックのついた状態(この項目で何もいじってない場合は、少なくともWindows MeやWindows XP Home Edition ではおそらくチェックがついた状態です)だと、ダウンロードするファイル名の、一番後ろのピリオド以下の数文字が抜けている場合があると思うが、それについては気にしなくてよい。)

    ダウンロード先も指定しなければならないが、ここではtexinst752.zip は C:\usr\local (ない場合はフォルダを作っておく)、その他のファイルは C:\tmp にダウンロードする。

    (上の説明がわからない方は、 「ハードディスクの中を探検しよう」 をお読みください。手短に説明しますと、○○\××の\はフォルダの区切り(○○フォルダの中の××) を意味しています。C:\usr 等の文字列の意味がなんとなくでいいから分かるレベルでないと、けっこう苦しくなると思います。)

    その二つの作業が終わったら、「保存」をクリックする。

  5. ファイルがデスクトップにダウンロードされる。これでダウンロードの完 了。

インストール ― ファイルの展開

まず、texinst752.zip を Lhasa や +Lhaca などの「解凍ソフト」で展開します。(なお、C:\tmp に置いた多数のファイル群は展開しないでください。これらの展開の作業は、簡易インストーラー(texinst752.exe)を用いて行います。)

ここでは、「+Lhaca デラックス版」でのファイルの解凍方法を示します。初歩的な解説ですので、わかる方は読み飛ばしていただいてかまいません。

「+Lhaca デラックス版」は以下のサイトで配布されています。(他にも「初心者用」とされている、LHAやZIP形式しか解凍できない+Lhacaがありますが、TeX 関連のファイルの中にはtar.gz形式でまとめられ、圧縮されたものがありますので、この形式でも解凍できる「デラックス版」をお使いになるようにしてください。)

「+Lhaca デラックス版」ダウンロード先

上のサイトから「Lhaca(数字).EXE」をダウンロードします。ダウンロードしてきたファイルをダブルクリックすると、インストーラが起動します。こうしたインストーラでは、すでに「お薦めの設定」が決まっているものですので、特に何もいじらずに次に進んでインストールすればうまくいくことが多いです。

デスクトップに出来た+Lhaca のアイコンをダブルクリックすると、下図のような+Lhaca の設定ウィンドウが出てきます。これを少しいじります。+Lhaca デラックス版の、初心者用お勧めの設定は下図の通りです。

+Lhaca の設定例

「関連付け」の項目で、初心者の方はLHA, ZIP, TGZ の3つのボタンをクリックし、へこんだ状態にします。(上図はこの3つがへこんだ状態です。)あとは OKをクリックします。圧縮ファイルのアイコンが+Lhacaのアイコンに変わっているでしょう。これで圧縮ファイルをダブルクリックするだけで、圧縮ファイルが解凍されるようになります。(ただし、+Lhaca 以前に別の解凍ソフトを使っていた方は、「関連付け」の項目でボタンをへこませる設定をしないほうがいい場合もあります。たとえば、これまで圧縮ファイルをダブルクリックしてLhasaで開いていた方は、この設定をしてしまうと、もう一度Lhasaをインストールしなおさない限り、面倒な設定を経ないと「ダブルクリックしてLhasaで解凍」できなくなります。)

以上で +Lhaca の設定はおわりです。texinst752.zip をダブルクリックするか、+Lhaca にドラッグ&ドロップして解凍してしまいましょう。

また、Windows Me などでは、そのファイルを右クリックして「すべて抽出」を選べば解凍ソフトなしで展開できます。展開して出てきたファイルを C:\usr\local になるように置きます。

インストール方法1 ― texinst752 の実行

以下の方法でどうしてもうまくいかない場合は、下に、もう1つの方法を書きましたので、そちらを御覧ください。ただし、コマンドプロンプト(MS-DOSプロンプト)の使い方の練習の意味で、方法1を試してみることをお薦めします。

まず、「MS-DOS プロンプト」または「コマンドプロンプト」を開きます。すると、多くの初心者には見慣れないものが出てきます。

MS-DOSの画面の画像です。

文字が入力できる状態になっていますので、そこで

cd C:\usr\local

と入力して Enter キーを押してください。すると、一番前に表示されている 文字列が、

C:\usr\local >

となります。そこで

texinst752 C:\tmp

と入力して Enter キーを押してください。すると、文字列の羅列が表示されていきますので、しばらくそのままお待ちください。(これは、ファイルを展開していて、何が出てきたかを示すものです。)環境によってはCould not change ...(略) ... Permission denied.と出るかもしれま せんが、大丈夫のようです。インストールが終了して、

C:\usr\local >

と再び表示されるようになったら、右上の「閉じる」ボタンをクリックするか、

exit

でMS-DOS プロンプトを閉じてください。

インストール方法2 ― 「+Lhaca デラックス版」での展開

上の方法1がうまくいった方は、次の「環境変数の設定」に飛んでください。

まず、先ほど「+Lhaca デラックス版」でのお薦めの設定を紹介しましたが、今回は、その設定を変えることになります。「+Lhaca デラックス版」のアイコンをダブルクリックし、「フォルダを作ってその中に解凍」のチェックを外してください。これで、展開後にすべてのファイルがbinとshareという2つのフォルダにまとまることになります。

あとは、ダウンロードしたすべてのファイルを「+Lhaca デラックス版」で解凍します。1つ1つ解凍したほうが安全ですが、一気にすべてのファイルをアイコンにドラッグ&ドロップし、解凍してしまうのもアリでしょう。

あとは、できあがったbinとshareの2つのフォルダをC:\usr\localに移動すればOKです。

私のチェックした限りでは、この方法でもうまくいきます。少なくとも、基本的な構文のファイルは正常に処理できます。

環境変数の設定

環境変数とは、Windowsやその上で動くソフトが、随時システムの情報を教えてもらいたいときに見る情報です。たとえば環境変数PATHの値がC:\WINDOWSであれば、ソフトやWindowsが「どこのフォルダからコマンドを探せばいいの?」(専門的には「環境変数PATHの値は何?」)と聞いたときに「C:\WINDOWSを探してみなさい」(「値はC:\WINDOWSだよ」)と教えてくれるわけです。(下図参照)

環境変数の図解

ですから、Windowsやソフトにしっかりとシステムの情報を教えてあげなければ、Windowsやソフトは途方にくれてしまいます。不正確な説明かもしれませんが、環境変数はこんなものだと理解しておいてください。この辺の設定は、多くの市販ソフトとかなら自動的にやってくれましたので、改めて設定する必要はないわけですが、TeXの場合は手動で設定しなければなりません。これがうまくいけば、ちょっとパソコンに詳しくなった気分になれます(というより今どきのユーザーの多くは「環境変数」の存在自体知らない)ので、頑張って設定しましょう。ただし、環境変数の設定は多少危険が伴います。システムに必要な値を間違って削除したりすると、Windowsがうまく起動しないことも あるかもしれないので、くれぐれも自己責任の上(つまり私を含めた他人のせいにしないで)、気をつけて編集してください。

(この機会に、セーフモードでの起動方法や起動ディスクの扱い方などを調 べてみるといいと思います。)

また、環境変数の設定は、Windowsのバージョンによって異なってきます。また、 C:\usr\local 以下にbinやshareといったフォルダが出てきていることを確認し てください。ただし、明らかな意図をもってそれ以外の場所にインストールした のであれば、その限りではありません。もしも意図してもいないのに C:\usr\local以下にbinやshareの2つのフォルダがないならば、インストールに 失敗している可能性があります。2つのフォルダを探し出して以下の記述を読み 替えるか、もう一度インストールしなおしてください。

Windows 95, 98, 98 Second Edition (Me を除く9x系Windows)

これらの場合は、AUTOEXEC.BAT とよばれ るバッチファイルを編集します。「バッチファイル」とは、コマンドをま とめて実行するために作るテキストファイルで、メモ帳等のエディタで作るこ とが出来ます。そして、Windows の起動時に必ず実行されるコマンドを記した バッチファイルはAUTOEXEC.BAT(オートエグゼック・バット)とよばれます。ここに、環境変数を設定するコ マンドを書いておけばいいのです。以下、通常のバッチファイルの編集 からの類推と、FTEX のインストール解説を元に書いています。(私自身は AUTOEXEC.BATをいじったことがありませんので、FTEXの記述でもたしかに AUTOEXEC.BATを編集と書いてあることを確認してから作業すると、安心 感が増すでしょう。)

[マイ コンピュータ] -> [WINDOWS ?? (C)](??は98など、Windowsのバージョ ンによって変わる)と選び、その中のファイルを探すとAUTOEXEC.BATが見えて きます。まず、いざというときのためにAUTOEXEC.BATをコピーし、AUTOOLD.BAT という名前にでもしておきます。(そうすれば、失敗した時でも、Windowsが正常に立ち上 がるならば、AUTOOLD.BATをAUTOEXEC.BATに名前を変えることで、元通りに戻す ことが出来るのです。)その上で編集をします。編集をするにはそのファイルを右クリックし、[編集] を選びます。(下図参照)

AUTOEXEC.BAT を右クリック

するとメモ帳が AUTOEXEC.BAT を開きます。もともと色々コマンドが書かれ ているファイルですが、この記述はパソコン環境によって違いますので、気にする必要はないと思います。そこに、次のような記述(コマ ンド)を加えます。これは、普通に、メモ帳やワープロを使っているのと 同じように、キーボードから入力して書き込んでいくのです。(「メモ帳」 を使っているのですから分かると思いますが・・・。)

SET PATH="%PATH%";C:\usr\local\bin

下図のように、最終行に記述し、書き終わったら上書き保存すればい いでしょう。(最終行でなくとも、少なくとも前に書かれてある"SET PATH=..."の後ろにしないと、環境変数PATHの値があたらしいものにならないの です。ここではわかりやすいように「最終行」と言ったのです。)

AUTOEXEC.BAT を上書き保存

あとはWindows を再起動し、新しいAUTOEXEC.BATを実行させます。この作業 をお忘れなく。以上で環境変数の設定は終わりです。

Windows Me

こちらは、実際にいじって成功したことのあるやり方を示しています。

まず、スタートボタンをクリッ クし、[ファイル名を指定して実行(R)...]をクリックします。そこで出て きた空欄に「msconfig」と入力して、OKをクリックしましょう。

「ファイル名を指定して実行」ウィン
      ドウ

msconfigはソフト(の実行ファイル)名です。これはMicroSoft CONFIGurationの略、「マイクロソフト (システム)設定」という 意味合いがあると思われます。ちなみにconfigurationを「システム設定」と訳すのはコンピュータ関連特有のようですので、普通の辞書には載っていないことが多いです。(私は「英和コンピューター用語辞典」(研究社)を使用しました。)

はたしてもくろみどおり、「システム設定ユーティリティ」が出てきました。「環境」タブをクリックして、さっそく設定をはじめましょう。

システム設定ユーティリティの画像

まずは、PATHという文字をクリックします。すると文字が反転したと思います。下には[新規(N)...]、[編集(E)...]、[削除(D)]の3つのボタンがありますが、この場合は、もともとあったPATHという環境変数の値を改変したいわけですので、「編集(E)...」をクリックします。

編集ウィンドウ

上のようなウィンドウが出てきたと思います。ここで、変数の値(V)の欄の反転をクリックして消します。(もっとも、文字を入力するために一度はクリックすると思いますが。)まず、「変数名」はPATHのまま変えません。そして、も ともとあった値を残したままC:\usr\local\binという値を追加します。つまり、「変数名」には複数の値が入ります。ですから、値と値の間は「セミコロン(;)」をつけて区切らなければなりません。私の場合は、最終的に次のようになりました。

C:\WINDOWS;C:\WINDOWS\COMMAND;C:\usr\local\bin

私の環境ではもともとあった値はC:\WINDOWSとC:\WINDOWSの2つで、それにC:\usr\local\binを追加したというわけです。とにかく、もともとあった値が残ってさえいればいいのですから、私の値ともともとの値の部分が異なっていても気にしないでください。(もちろん「もともとの値」を消してしまった場合は大いに気にして、「キャンセル」をクリックしてウィンドウを消し、「編集」をクリックする段階からやり直してください。)一番最後にはセミコロンを付けませんので注意してください。うまくいったら「OK」をクリックし、失敗した場合は「キャンセル」をクリックしてやり直します。

古いバージョンの角藤版pTeX (Web2C7.3.3)では、2つの環境変数TEXMFMAIN(値はC:/usr/local/share/texmf)とTEXMFCNF(値はC:/usr/local/share/texmf/web2c)を設定しましたが、今回の新しいバージョン(Web2C7.3.11)では設定する必要がありません。ただし、dviout for Windows(後述)のインストール時の設定で、環境変数TEXMFMAINが設定され てないと、^T という記号が使えなくなります。そのため、TEXMFMAINに C:/usr/local/share/texmfを設定しても良いでしょう。(この場合はまったく新 しい値を設定するのですから[新規(N)...]をクリックして設定します。)私の場合は、特に設定はしませんでした。

変数の設定を終えたらOKを押します。すると再起動を促すメッセージが表示 されますので、そこでもOKを押します。再起動し終えると、なにやら「〜 が選択されています」とのメッセージが出るかもしれません。その場合は もう2度と出てこないようにチェックを入れてからOKを押しておけばいい と思います。それで特に支障はないと思います。以上で環境変数の設定は 終わりです。

Windows 2000 の場合

(OSの流れから考えて、NT も似たような流れかもしれませんが、わか りません。また、私自身は関連画像を手に入れただけであって、実際にそ のやり方で成功したのを見たわけではありません。(Windows XPの流れと 似ていますので、大丈夫だとは思いますが。)詳しくはTeX Forum (FTEX)に解説があります。)

Administrator 権限(解説はWindows XP の項に書いたことが参考になるかも しれません)でログインし、インストールします。次に、コントロールパ ネルを開き、[システム]「コン
      トロールパネル」の「システム」アイコンを ダブルクリックします。そして、出てきたウィンドウで[詳細]タブをク リックします。

[詳細]タブの中身

上のウィンドウで[環境変数]ボタンをクリックします。赤枠をつけて起きま したので、そこのボタンを押せばよいでしょう。すると、下のようなウィ ンドウが出てきます。

「環境変数」ウィンドウ

Windows XP では、すべてのユーザー(システム全体)に適用したい環境変数 は「システム環境変数」(青枠)で、現在ログイン中のユーザーにのみ適 用したい環境変数は「ユーザー環境変数」(赤枠)で設定すればいいので すが、おそらくWindows 2000も同じでしょう。新しく設定したい環境変数 は[新規 (N)...] を、環境変数の値を変更したい場合は[編集 (E)...]を クリックし、出てきたウィンドウの欄を適切に埋め、[OK]を押します。も ともとあった値を消さないよう(消した状態で[OK]を押さないよう)気を つけてください。(参考までに、下に[新規 (N)...]を押したときに出て くるウィンドウを示します。

[新規 (N)...]ボタンを押したときのウィンドウ

ここで[OK]を押せば、設定完了だと思います。

Windows XP Home Edition および Professional Edition の場合

ここでは、実際に友人のパソコンでインストールに成功したやり方を示 します。

まず、インストールの前に、管理者権限(Administrator権限) でログインしていることを確認しましょう。制限ユーザーの場合 は管理者権限でログインしなおします。

管理者権限の確認方法を示します。まずWindows XP スタートボタン -> コントロールパネルで、コントロールパネルを開きます。(初心者の方はあまりい じる機会がないかもしれませんね。)ここで「ユーザーアカウント」「ユーザーアカウント」の項目をダブルクリック(設定によってはワンクリッ ク)します。すると、次のような画面が出てきます。

アカウントの設定

ここで、今ログインしている自分が「管理者(Administrator)権限」であることを確かめます。 「コンピュータの管理者」となっていれば、現在あなたは管理者権限を持っ ています。ユーザー名の部分はプライバシーを考慮して白く塗りつぶして います。(ユーザー名は人によって違 うでしょう。Windows XP のインストールをしたのであれば、どんなユー ザー名を書いたかを思い出してみましょう。違う人がインストールしたの であれば、インストールした人に権限を与えてもらってください。)

「権限」だのなんだのまどろっこしいですが、これにはそれなりの理由があ ります。Windows XPは複数人で同じOSを使 うことを視野に入れたOSです。1人で使っている時には支障はない のですが、他の人(たとえば家族とか)に使わせる場合に、勝手にシステ ムをいじられたくないものです。そこで、自由にシステムをいじれる「管 理者権限」と「ほかのユーザー(パワーユーザーも含む)」に分け、シス テムの管理をより安全なものにしているのです。したがって、システムを 自由にいじれる管理者権限(Administrator権限)としてログインし、 インストール作業を行うことになるのです。(ちなみに、多くの場合、 Windows XPをインストールしたユーザーであれば、自動的に管理者権限に なっていると思います。1人で使っているユーザーならば、おそらくそう でしょう。・・・といっても、確認することを薦めますが。)

インストールの話に戻ります。次に、Windows XP スタートボタン -> コントロールパネル -> 「システム」 の順に選んでいきます。(「システム」の図は、 クリックして選択されて反転している状態のものです。すみません。)すると、下のようなウィ ンドウが出てくるはずです。

「詳細設定」->「環境変数」

ここで、上の「詳細設定」をクリックし、「環境変数」をクリックします。 (それぞれ赤枠で囲んであります。)すると、次のウィンドウが出てきま す。

「環境変数」ウィンドウ

私のつけた赤と青の枠にご注目ください。2種類の環境変数があることに気 づかれるでしょう。赤枠の「ユーザー環境変数」および青枠の「システム 環境変数」です。(ユーザー名部分はスプレーで塗りつぶしています。) どちらで編集すればいいのでしょうか。

結論から言いますと、どちらの環境変数で設定してもかまいません。ただし、 個人的には「...のユーザー環境変数」で設定した方がいいように思いま す。

そもそも、TeX の知識がユーザー全員にあればいいのですが、ない場合はお いそれといじって欲しくないでしょう。ですので、ユーザーごとに環境変 数を設定できる「...のユーザー環境変数」で設定してしまったほうがい いと思います。明らかにすべてのユーザーがTeXを使うのであれば「シス テム環境変数」で設定します。

設定の話に戻ります。まず、変数の列にPATHの文字がない場合は新しく環境 変数を設定することになるので、[新規(N)]を クリックします。

一方、変数の列にPATHの文字がある場合は、PATHという文字をクリックしま す。すると文字が反転したと思います。下には[新規(N)...]、[編集 (E)...]、[削除(D)]の3つのボタンがありますが、この場合は、もともと あったPATHという環境変数の値を改変したいわけですので、「編集(E)...」 をクリックします。

下のウィンドウは[新規 (N)]をクリックして出てきたウィンドウですが、[編 集(E)]の場合でも、基本的に同じです。

環境変数の編集

「変数名」には複数の値が入る場合は、値と値の間は「セミコロン(;)」をつけて区切らなければなりません。

C:\usr\local\bin
または、
(前に書いてあった値);C:\usr\local\bin

新しくC:\usr\local\binを追加したか、もともとあった値にC:\usr\local\binを追加したというわけです。とにかく、もともとあった値が残ってさえいればいいのですから、私の値ともともとの値の部分が異なっていても気にしないでください。(もちろん「もともとの値」を消してしまった場合は大いに気にして、「キャンセル」をクリックして、「編集」をクリックする段階からやり直してください。)一番最後にはセミコロンを付けませんので注意してください。うまくいったら「OK」をクリックし、失敗した場合は「キャンセル」をクリックしてやり直します。

古いバージョンの角藤版pTeX (Web2C7.3.3)では、2つの環境変数TEXMFMAIN (値はC:/usr/local/share/texmf)とTEXMFCNF(値は C:/usr/local/share/texmf/web2c)を設定しましたが、今回の新しいバー ジョン(Web2C 7.3.11)では設定する必要がありません。ただし、dviout for Windows(後述)のインストール時の設定で、環境変数TEXMFMAINが設定され てないと、^T という記号が使えなくなります。そのため、TEXMFMAINに C:/usr/local/share/texmfを設定しても良いでしょう。私の場合は、特に設定は しませんでした。これ以降は「設定しなかった場合」で解説しますので、 ご了承ください。(「設定した場合」でも、以下の通りにやっても大丈夫 なはずです。)

変数の設定を終えたらOKを押します。「システムのプロパティ」でもOKを押 します。Windows XP の再起動の必要はおそらくないでしょう。

Windows 2000, NT の場合

Windows XP とほぼ同様にして設定できるようですが、いじったことが ない上に設定画面も直接手に入れることも出来ませんでしたので、解説は 自粛した方がいいでしょう。

これでTeXのインストール・諸設定は終わりました。次はdviout for Windows というソフトのインストールです・・・。(「まだあるの?」と思うかもしれま せんが、何とか頑張ってみましょう。)

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